髪には寿命があり、4~6年の期間を経ると自然に抜け落ちます。そして、同じ毛穴から、また新しい髪が生えてきます。この髪の寿命を「ヘアサイク ル(毛周期)」といいます。髪は1本1本ヘアサイクルが異るため、普通は一度にまとめて抜けることはありません。
例外として円形脱毛症など異常脱毛の場合はこの限りではありません。
成長期1
髪が生まれる前の初期段階。古い髪が毛根から離れる頃になると、毛穴の壁にあるバルジ領域で幹細胞が作られ、毛乳頭からシグナルを受ける事で幹細胞は毛母細胞へと変わります。毛乳頭からのシグナルによって毛母細胞が分裂を開始し、新しい髪が生まれます。新しい髪が成長していくと古い髪を下から押し上げてブラッシングやシャンプー時に自然と抜けていきます。
成長期2
生まれたばかりの髪は“産毛”と呼ばれ、細く無色です。成長が活発になると次第に毛根と髪が太く、黒くなっていきます。毛乳頭からのシグナルを受け毛母細胞が活発に働くのは、毛母細胞が誕生してからおよそ4~6年間です。
絶えず成長を続けている働きざかりの状態です。
※成長期の髪が頭髪全体にしめる割合は85~90%
退行期
持って生まれた成長期を全うした毛母細胞は徐々に細胞分裂の力が衰えて遂には髪の成長が止まります。
やがて毛母細胞から離れ、完全に成長が止まります。この期間は約2~3週間です。
※退行期の髪が頭髪全体にしめる割合は約1%
休止期
成長が止まった髪は抜け落ちる準備を始め、徐々に上に上がっていきます。毛穴の壁にあるバルジ領域では近い将来、毛母細胞となる幹細胞を作る準備が進められ、再び成長期1へと続きます。
※休止期(数ヶ月)の髪が頭髪全体にしめる割合は10~15%
男性型脱毛の薄毛が進んでいるときは、毛球が頭皮の浅い位置にとどまっていることが多いようです。 また、成長期の期間も数カ月から1年程度と短くなり、髪は細く短いまま抜け落ちます。 しかし、多くの場合、毛球の数は変わらないので、次の毛が生えてきます。
血流不足(不良)を起こすと、本来血流によって運ばれるはずの酸素や栄養素が充分に行き渡らなく なり、成長期の毛母細胞であっても栄養不足、酸素不足が原因で成長スピードが鈍化します。 血流が良くなれば栄養や酸素が毛乳頭に供給されて本来の成長速度を取り戻します。
毛穴にマラセチア真菌などの常在菌が異常繁殖し、毛穴や頭皮に炎症が起こると毛母細胞にも異常が生じ、脱毛の原因となります。不衛生な状態や皮脂の分泌が過剰な場合に起こりやすく、頭皮を常に清潔な状態に保つことで予防できます。
医薬部外品は、医薬品と化粧品の中間的な分類で、人体に対する作用の緩やかなもので機械器具ではないものと定義された、いわゆる「薬用化粧品」のことです。
医薬品とは異なり、治療ではなく予防や皮膚などを清潔に保つ目的で、厚生労働省によって定められた範囲内の成分を、定められた濃度で配合しなければなりません。
定められた範囲内の成分・配合濃度を守り、申請料を支払い医薬部外品として認められると、「薬用」「厚生労働省認可」と表記したり「育毛剤」という名称を表示することができるようになり、効果効能を謳うことが認められます。
お役所の決まり事により、医薬部外品は「薬用」と表記できるため、あなたは医薬部外品を「薬」または「薬に類するもの」と勘違いをしていませんか?
2014年6月現在、適切な管理のもとであれば、医師の処方や薬剤師の説明がなくてもインターネットで第一類医薬品を購入できるようになりました。
また、2013年7月4日、大手化粧品メーカーが販売していた「ロドデノール」という美白成分を含有する「医薬部外品」美白化粧品を使用して、肌がまだらに白くなる(尋常性白斑)被害が多発し、メーカーが製品を自主回収すると発表しました。
この一件により、医薬部外品が安全である、安心して使える訳ではないことが証明されました。
あなたは医薬部外品と聞いて、企業や製品に信頼性を感じたり、「薬」または「薬に類するもの」と勘違いをしていませんか?
厚生労働省に医薬部外品登録申請し、配合成分が薬事法に準拠しているか審査します。
審査をクリアし登録料を収めると医薬部外品として承認され、【薬用】【育毛剤】【厚生労働省認可】と表示できるようになります。
【薬用】【育毛剤】【厚生労働省認可】と表示された商品への安心感から一般消費者は購買します(多くの消費者は薬に類するものと勘違いをしている)。
医薬部外品としての承認の可否を決める『薬機法(旧薬事法)』とは「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医療品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ること(薬事法1条より)」を目的とした法律です。
この法律は戦後間もない昭和23年に公布、何度かの改正を経て、平成26年11月25日に、名称が「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)に変更されました。
この法律により、効果を高める目的で最新の成分を配合したり、成分を高濃度で配合すると、厚生労働省は医薬部外品として承認しません。言い換えれば、医薬部外品では製品に効果を求めることができないのです。これは市販されているすべての医薬部外品に言えることです。
答えは、ご自身に合った製品を選ぶことです。
化粧品は各メーカーの責任において、配合成分や濃度を自由に決定してもいい代わりに、使った成分をすべて表示する義務があります。
ユーザーは、メーカーが開発した最新の成分を配合した化粧品を使用できると同時に、使用されている成分をすべて知ることができます。もちろん、各メーカーの責任で自由に配合してもいいといっても何もかも配合していいわけではなく、配合可能成分が指定されていたり、配合禁止成分が存在し、安全性を重視しています(使用できる成分数は医薬部外品より化粧品の方が圧倒的に多い)。すなわち、効果と安全性を期待する人にとって賢い選択とは、ご自身に合った製品を選ぶことです。
しかし市場には、医薬部外品登録することで薬用と謳い、利益を追求する製品や、言葉を変え、表現を変えただけの製品が氾濫しています。
仮にモンゴ流シリーズを医薬部外品として登録した場合、モンゴロイド3大伝承成分のうち2つの成分(イラクサ・シーバックソーン)や、Deeper®の主要成分であるKGF(FGF-7/ヒトオリゴペプチド-5)やIGF(合成遺伝子組換ヒトポリペプチド-31)が配合できなくなります。 さらに配合濃度の規制により各種成分の配合濃度を30~40%程度減らさなくてはなりません。 ユーザーの満足度を高めることを第一として、モンゴ流シリーズは化粧品として製品化しています。
各トラブルにおける原因と対策を確認し、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
頭皮のかゆみを感じることは、誰でも一度はあると思います。
すぐに収まる程度のかゆみなら心配はありませんが、その具合や原因によっては早めの対策が必要です。
原因と対策を確認し、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
原 因
頭皮には毛穴が多く皮脂や汗の分泌が多い。それらが刺激となり、ストレスなどの要因と相まって炎症が起き、しつこいかゆみが生じる。
頭皮の乾燥で水分量が減少すると、バリア機能が低下し、刺激に対して過敏になる。すると、フケやかゆみが発生しやすくなる。
誰の頭皮にも存在する常在菌、皮脂を食べるマラセチア真菌や癜風菌(でんぷうきん)が増えすぎると、フケやかゆみの原因になる。
対 策
収れん(肌の引き締め)作用のある成分の補給、皮脂の過剰な分泌のコントロール、抗炎症成分の補給で頭皮の炎症を防ぐ。
保湿成分を頭皮に直接補給して潤いを与え、水分量をコントロールしたり、刺激になるパーマやカラーリングなどは避ける。
頭皮に殺菌・抗菌成分を補給し、清潔にすることでカビや雑菌の繁殖を防ぐ。
頭皮の炎症等の頭皮トラブルは、突然始まらず前兆として、注意喚起のようなサインを出してくれます。
その1つが「頭皮のかゆみ」です。つまり、頭皮がかゆいと感じたときは、スカルプケアを始めることを考えましょう。
あなたを悩ませるかゆみとお別れするべく、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
近年、数ある頭皮トラブルの中でも「頭皮臭」に悩む方が男女問わず増えています。
頭皮臭は、さまざまな原因が複合されたニオイであるために、多角的に対処していかなければなりません。
原因と対策を確認し、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
原 因
頭皮は毛穴が大きく数も多いため、汗や皮脂、フケといった老廃物が残りやすい。これらが酸化してこびりつき、毛穴に詰まることもニオイの原因となる。
皮脂の中に体臭成分「ノネナール」が加齢などのため発生する(=加齢臭。男性だけでなく女性にも起こりうる)。また汗と皮脂が混ざり合い酸化する事で嫌な臭いが発生する。
洗髪後に髪を乾かさないことなどにより頭皮の活性酸素が増加し皮脂の酸化が促進され、動物性蛋白質が腐ったような臭いが発生する。
対 策
晩の洗髪時に、頭皮に優しいアミノ酸系洗浄成分を使用しているスカルプシャンプーを用いて洗髪する。爪などで頭皮に刺激を与えないよう洗髪する。
毛穴を引き締める収れん作用のある成分を頭皮に補充する。女性の場合は女性ホルモンをサポートする成分を補充するのも効果的である。
洗髪後にしっかりドライヤーで髪を乾かすのはもちろん、活性酸素を除去する効果のある成分を頭皮・毛髪に補充し酸化を防ぐ。
複合的な原因が合わさって発生する頭皮臭だからこそ、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
頭皮の乾燥はフケやかゆみを引き起こす原因になります。
それだけでなく、乾燥は肌の免疫力を低下させるため、トラブルの起こりやすい頭皮になってしまいます。
原因と対策を確認し、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
原 因
爪を立てて頭皮をゴシゴシひっかいたり、シャンプーのし過ぎなど過度な洗髪により頭皮に負荷がかかり乾燥の原因になる。
加齢とともに、皮脂腺の働きが衰えたり、頭皮の角質層にある「セラミド」という保湿成分の量が減少してしまうため頭皮が乾燥する。
空調による空気の乾燥や、冬場の空気の乾燥や寒さによる血行不良などが原因で、頭皮が乾燥する。
対 策
頭皮に優しいアミノ酸系洗浄成分のスカルプシャンプーで爪を立てずに優しく洗髪する。
GF成分など、もともと人間の体内にあって加齢とともに減少していく、エイジングケア(年齢に応じたケア)に関する成分を補充する。
保湿成分が配合されたスカルプエッセンスで頭皮に潤いを与え、マッサージなどで血行促進を心がける。
フケやかゆみの原因となったり、育毛にとって大きな障害になる頭皮の乾燥。
保湿成分で潤いを与えるなど、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
頭皮が炎症を起こすと、頭皮は赤みを帯びます。
頭皮の炎症は「かゆみ」や「フケ」の原因になるため、早めのケアが必要です。
原因と対策を確認し、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
原 因
頭皮というのは皮膚の中でも柔らかい部分で、簡単に傷がつきやすい。傷がつき、そこに雑菌が繁殖し、赤みを帯びる。
ストレスや栄養不足、睡眠不足などで過剰に分泌した皮脂は空気に触れて酸化し、刺激を伴う過酸化脂質に変化し炎症の原因となる。
シャンプーのし過ぎなど過度な洗髪により皮脂を落とし過ぎたり、ゴシゴシ洗いや洗浄剤のすすぎ残しなどは頭皮の炎症の原因となる。
対 策
抗菌・抗炎症成分で雑菌の繁殖を抑制する。かさぶたがある場合には無理やり壊さず、自然にはがれるのを待つ。
収れん(肌の引き締め)作用のある成分で、皮脂の過剰な分泌をコントロールし、抗酸化成分を補給して過酸化脂質への変化を抑制する。
頭皮に優しいアミノ酸系洗浄成分のスカルプシャンプーで爪を立てずに優しく洗髪する。
頭皮の赤みは「脂漏性皮膚炎」などの皮膚疾患の可能性もあります。
脂漏性皮膚炎とは主に皮脂分泌が過剰なところにかゆみや炎症、フケなどを引き起こす皮膚疾患のことで、
症状が深刻すると抜け毛を引き起こすこともある厄介なトラブルです。
症状が軽いうちから早めにケアをすることが最も大切です。
頭皮の炎症を放っておくと、かゆみが発生し、フケの発生など負の連鎖が始まります。
負の連鎖に陥ってしまうと、改善させようにも長い時間が掛かってしまいます。
頭皮が赤みを帯びていたり炎症を起こした時には、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
洗髪しても頭皮のべたつきが気になる…。」
不快感を覚えるということは、きっと何か原因があるはずです。。
原因と対策を確かめ、健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
原 因
皮脂は文字通り"脂"であるため、普段から脂肪分の多いものを摂取していると皮脂も増える。ビタミンB2の不足やビタミンEの過剰摂取も皮脂の過剰分泌を招く。
汚れを気にしすぎて爪を立ててゴシゴシ洗ってしまったり、洗髪頻度が多いなど誤った洗髪方法は皮脂の過剰分泌を招く。
AGA(男性型脱毛症)の原因「DHT」は毛母細胞の活動を抑制しヘアサイクルを乱す。薄毛を進行させる特徴と、皮脂の分泌を促す性質がある。
対 策
野菜や魚介類等をバランスよく摂取すること。髪に良い食べ物や髪に悪い食べ物など、健やかな髪を「食育」する情報をまとめた項はこちら。
晩の洗髪時に、頭皮に優しいアミノ酸系洗浄成分を使用しているスカルプシャンプーを用いて洗髪する。頭皮に刺激を与えず洗髪する。
DHTは男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が結びついて発生する。この5αリダクターゼとの結びつきを阻害することでDHTの生成を抑制する。
皮脂の過剰分泌は、抜け毛の3大原因の1つである脂漏性脱毛症を招く恐れがあります。
抜け毛や薄毛のリスクにつながる恐れがあるため、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
血行促進は、育毛にとって間違いなく重要なファクターの1つです。
育毛における血行促進の重要性、そして、血行促進成分について知っておけなければならないことを確認し、
健やかな頭皮環境を手に入れましょう。
血行促進の重要性
髪の毛を産生する毛母細胞は人間の体内で、最も細胞分裂が盛んな細胞の1つである。細胞分裂を繰り返すためには、それ相応の酸素と栄養素が必須である。
この毛母細胞が必要とする酸素と栄養素を運ぶ役割りを担っているのが血液の流れである。
つまり、健やかな血液循環こそが育毛に必要な酸素と栄養素を毛母細胞に運ぶので、血行促進は育毛にとって重要なファクターの1つとなる。
育毛効果が注目されたミノキシジルは元々、血管拡張効果を期待した飲み薬としてアメリカで広く利用されてきた。
しかし、
その副作用によって体の毛が濃くなる「多毛症」が多く発生し、そこから育毛剤としての研究開発が進められたという歴史がある。
これは血行促進と育毛の密接な関係を示す1つのエピソードであると言える。
知っておくべきこと
どれほど有用な血行促進成分やその他栄養成分を配合していても、角質層まで浸透しなくては効果が薄い。
また、血行促進成分は一時的に頭皮(地肌)のバリア機能が活性化し、成分の働きを妨げることがある。
頭皮マッサージは血行促進の一助となる。ただし、爪を立てるなどの過剰なマッサージは頭皮を傷付ける恐れがあるため、指の腹を用いた優しいマッサージがおすすめ。
栄養は内臓→血流→毛母細胞へと運ばれるため、頭皮だけでなく全身の血行促進が大切。頭皮マッサージで部分的な血行を促すより、入浴や運動などで全身の血行を促した方がずっと効果的である。
活発になった毛母細胞は多くの酸素と栄養素を必要とします。
そこに、酸素と栄養素を供給すると高い育毛効果が期待できますので、早めに適切なスカルプケアを行いましょう。
あなたの頭皮は今、健康ですか?
自分の頭皮をじっくり見ることはほとんどありません。そのため不調にも気が付きにくく、
不健康であっても気が付きにくいものです。
ご自身の頭皮の状態を確認してみましょう。
鏡を用意し、明るい場所で、自分の頭皮の色を見てみましょう(見えにくい場合は鏡を2つご用意してください)。
健康な頭皮とは「青白く透明感がある」状態です。
この状態は、毛根部が活発で毛髪の生成がスムーズに行われている証拠です。
もし頭皮に赤みがある場合は、何か原因があるのかもしれません。
赤みがあったり黒ずみがある場合、毛根部の活力が低下して血流が滞っている恐れがあるので注意しましょう。
自分の皮脂量を確認する方法、それは、洗髪後にドライヤーで髪を乾かし、何も付けずに4~5時間待ちます。
そして皮脂の分泌が盛んに行われている前頭部や頭頂部に触れてみましょう。
カサついている場合は、乾燥肌タイプです。
皮脂でべたついている場合は、脂性肌タイプです。
写真をご覧ください。頭皮を拡大したものですが、【A】血流の良い健やかな頭皮では赤い糸が輪を描いているように毛細血管が透けて見えます。一方、【B】血流が悪い状態の頭皮では、毛細血管を確認することができません。頭皮トラブルで悩む方の多くは【B】のような状態になっている可能性があります。
上の写真は20代~50代の一般的な頭皮のものです。左から年代順に並べていますが、20代でははっきりと確認できていた毛細血管が50代に至ると全く確認できない状態が分かります。毛細血管が確認できないということは毛細血管が減少し、頭皮に充分な栄養がいきわったっていないということです。そのため年齢とともに頭皮に悩む方が増えるのです。
上の写真はあくまで一般的な頭皮であって、若い年代にも関わらず頭皮トラブルに悩んでる方は頭皮年齢が実年齢よりも高くなっていることが考えられます。
逆に、50代でも20代のような健やかな頭皮の方もいらしゃいます。様々な要因がありますが、そのような方は概ねスカルプケアに対する意識が高く、正しいスカルプケアを早い段階から続けているようです。
あなたは、頭皮年齢に自信がありますか?
アルコールが入った育毛剤を使用すると、頭皮が炎症などのトラブルを起こし、悪影響を及ぼすと表現している場合、それはウソです。
アルコールは殺菌や消毒等の目的で、子供から大人まで使用できる一般的な消毒液として用いられています。
万が一、炎症などのトラブルが起こる可能性があるとしたら一般的な消毒液として用いられると思いますか?
エタノールで炎症などのトラブルが起こるとしたら、アルコールランプの燃料として使われているメタノール(化粧品には使用できない)に、長時間触れ続けた場合に限られるのではないでしょうか。(アルコールが吸収されやすいのは事実ですが、揮発性が高い為、化粧品に含まれている程度であれば、短時間で揮発するため長時間皮膚組織に潜伏することはありません。)
化粧品に使われるアルコール(以下、エタノール)は、エタノール、フェノキシエタノール、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコールなどがあります。
エタノールは、植物から必要な成分を抽出する目的や、希釈するために使用されます(植物成分によってはBGで抽出・希釈を行うこともあります)。
そのため、エタノールを用いて抽出や希釈した植物成分を配合している化粧品には少量のエタノールが含まれます。
エタノールは、育毛にとって有用とまでは言いませんが、育毛効果のある植物から成分を抽出することができるという点に注目すると必要不可欠です。
一部の悪質な業者は、エタノールは肌に備わっているバリア機能を破壊すると説明し、製品に上記アルコールの何れかを配合しているにも関わらず、アルコールを使用していないと大々的に謳っている場合もあります。(製品にアルコールが配合されているかいないかを知る方法は、パッケージ裏面の全成分表示を確認してください。必ずエタノール等が表記されているはずです。)
一部では、植物を入れたコップを2個用意し、一方には水または自社の育毛剤を入れ、もう一方にはエタノールを入れ一定時間経過後の植物の変化を、画像を用いて比較している場合もあります。
植物を長持ちさせるための溶液でない限り、植物を長期間正常な状態で保とうとするなら真水に差すのが最適で、何か入っていれば何らかの影響があって当たり前です。
エタノールと比較するだけでなく私たちが毎朝のように口にしている味噌汁や疲労回復の為に飲んでいる栄養ドリンク等と、真水に差した植物の変化を比較してみてください。
髪と植物は全く異なるものなので、髪と植物を同列で考える事に意味を見出すことはできません。
髪と植物を同じレベルで比較する事がナンセンスです。
仮に、エタノールが炎症の原因になるのであれば、化粧品よりも含まれている濃度が高いビール、日本酒、焼酎、ワインを毎日のように体内に取り入れている人は、内粘膜に炎症を起こし、まさに自殺行為といえます。
近年、女性向けのスキンケアでは成分を肌の奥まで浸透させるために、あえてバリア機能を破壊するロジックが注目され流行しているといった事実もあります。
このように不確かなことに理屈をつけている情報には、使用前後の頭髪の合成写真を作成したり、成分メーカーが持つ実験データを基にしたグラフとは別に、商品の有効性に関するグラフを自ら作成して載せたりしています。
万が一、そのグラフのデータが本当だとしても原料レベルの話であって商品化される際に他の成分と希釈されていては同じ結果にはなりません。
さらに、何かと何かの成分を混ぜ合わせ、それに自分たちで新しい名前を付け新発見された成分だと言って、消費者の購買意欲を高めている場合もあります。
また、配合濃度や、売上ランキングに於いてNo.1獲得と表記してある場合、そのランキングは何処の誰が言っているのか、大手バラエティやネットショッピングモールなどの誰もが知っている機関や組織が認めたデータなのでしょうか。よくお考えください。
私たちの製品は、あなたが化粧品の原料を取り扱う卸会社に連絡し確認していただいたら、現時点で最新で最高級の成分を配合している製品であると回答を得られることを確信しています。
私たちは、そのような成分をただ入れただけで満足するのではなく、エビデンスを満たす量、濃度で配合し、かつ使用感と使用後の仕上がり感にも徹底的にこだわって製品化しています。
(エビデンスとは効果、結果が確認された量や濃度のこと)
最後にもう一度、あなたが選ぼうとしている製品は、実際に全国の有名百貨店やバラエティショップなど、信頼のおける実店舗で手に取って見て触れて購入する事はできますか?
人体には、ある一定のサイクルで抜け毛が増減するバイオリズムが存在します。
グラフ内A線は抜け毛対策を行っていない状態における抜け毛の累計本数を示しています。
一定のバイオリズムで抜け毛本数が変化している状況が見てとれます。
グラフ内B線は、スカルプケアを実行している際の抜け毛本数の変化を示しています。
バイオリズムは存在しますが、脱毛期の抜け毛本数が減少し、抜けない期間が延長していることが分かります。人は同じ状態が続くと、もっと改善したいというさらに上の欲求を募らせます。例えば、グラフ内B線のように、未使用時と比較して抜け毛自体が減少していたとしても、
人はこの状態に慣れてしまうともっと抜け毛が減らなければ満足できなくなってしまいます。